ピアサポート(仲間、特に幼い子の親ごさんへの支援)にあたって

◎ ピアサポートとは、専門家でなく、仲間の人が支援を行うことです。

◎ 乳幼児の親が安心して相談できれば、孤立を防ぎ、子育てを不要な重荷から解き放ちます。
◎ そのため大事なのは、その人が「自分で問題を解決できるように、手助けだけ」をすることです。
  その人の問題を他人が解決してしまうと、自分で解決する力が育たず、自信が失われ、他の問題に
  直面したときも、他人に頼らないと解決できなくなってしまうからです。

◎ 子どもの自立には親の自立が必要です。親が自己肯定感をいだき、自分自身の問題解決力に気づき、

  不安が減れば、過干渉は減り、余裕をもって子どもに接するので、親子双方の自立になります。

◎ ピアサポートでは、「こうすべき」と言ってはならず、一方的な助言をしてもならないのです。
  ひたすら、その人の話に耳を傾け、気持ちや思いを理解し、同じ経験に共感し、問題解決の
  アイディアを一緒に考えていきます。それによって、その人が自分の問題に自分で答えを見いだす
  ことが大事なのです。



具体的にはどうしたら


サポートする人は、自分の希望や価値観と違っていても、相手の考えを尊重します。


相談した人の話は、口をはさまずに、ひたすら聴きます。その人より多く喋ってはなりません。

 

話し合ったことは、他に漏らさないことを言います。専門家などに相談するときは、必ずその人の許可を得てからします。

 

話を聞きながら、そのとき、どういう気持ちだったか問いかけて、思いを理解しましょう。

 

話しあいをしながら、何が問題かを一緒に考えていきます。

 

同じような経験があれば、自分もそうだった、自分もそのように感じたことを言って、共感しましょう。

 

聞かれない限り、我が子のことを話してはなりません。

 

我が子については、一例として、個人の体験として話します。自慢や卑下は禁物。



福祉制度などを知らない人は多いので、勉強して正確に説明することが必要です。


  親の会での勉強会や検討会は独断にならないため必要ですが、相談者のプライバシーに留意しなければなりません。


サポートする人は無意識にいだいている偏見・差別心に目を向け、言葉を意識して使ってください。

 

    
参考:JHC
板橋出版、サンフランシスコ市インディペンデントリビングリソースビルド・プロジェクト等                
文責: 長谷川知子、いでんサポート・コンサルテーションオフィス